きたごう行政書士事務所よりお知らせ

補助金申請時、気を付けていること

2019年10月10日

今日は「事業承継補助金」の事務局が決定したと出ました。

事業承継補助金ですが、毎年のように制度が変わります。

去年ベースでの話をしようかなとも思ったんですが、意味がない話になっちゃうとアレなんで公募の概要が出てからご紹介しようかなと思います。

最近立て続けにご相談を受けた、「企業主導型保育事業」企業内保育補助金のお話を。

平成31年度の実施は検討中で、いまだ未定とのことですが、こちらご紹介しておきます。

http://www.kigyounaihoiku.jp/

こちらポータルサイトになっておりまして非常に読みやすいです。

ご興味のある方は是非。どうぞ。

さて、ワタクシが補助金の申請書を書くときにいつも気を付けていること。

あくまでワタクシの経験に基づくもので、決して採択に役に立つとか言えませんが、

少しお話しできたらなと思います。

・ストーリーを意識して書く。

このブログもそうしろよ!説得力ないよ!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・

基本的な枠組みを作っています。

背景→目的→手法→効果

この順番で書くようにしています。

背景とは、いわゆる補助事業を行おうと思った背景、つまり課題です。

課題は現実に則して、いたって解決可能なものでなければなりません。

ちなみにいうと、補助金の趣旨からも外れてはいけません。

つまり、国の補助金の背景と自社の課題のマッチングが必要です。

それが「背景」です。

目的とは、手法の手前であり、効果の前提となるものです。

ものづくり補助金でいうなれば「革新的」事業の開始と「生産性向上」になりますね。

自社の課題〇〇に際して、革新的な△という事業を行い生産性を向上させる。

背景と目的は一対です。

手法ですが、ここから論点が背景、目的からずれがちになります。

ワタクシの不採択の経験でここでよく話がずれて不採択になっております。お恥ずかしい話。

謙虚に書きますが、手法は「実際にやる事業」ですが、あくまで課題に対しての解決策を「革新的」「生産性向上」によって行う。

ので、「新機材を入れて解決」ではないのです。

新機材のスペックの高さに割とひっぱられがちで、それで万事解決!となりがちですが、それでは「目的」は達せられません。

「目的」はあくまで「革新的」事業の開始とそれによって得られる「生産性向上」なので、ここで話がずれていきがちです。

ですので、ストーリーの組み立て方としては、「目的」を達するため「手法」を行うという形にしたいので、

◇◇という新機材を導入することにより革新的な△事業に着手できる。それにより生産性向上が見込める。

例えばこんな感じです。

効果ですが、これは数値です。

目的に対する手法の数値的な目標。期待する効果です。

生産リードタイムが〇%減少 生産台数〇台上昇と、できるだけ具体的な、かつ、現実的な目標です。

ちなみに、先日書いた「付加価値額と経常利益」のことも効果のひとつです。

・写真や図表を使って見やすくする。

審査員は碩学であられますが、大量の申請書を審査されるので、当然、申請書の「映え」は必要です。

文字ばっかりの申請書はたくさん見てきて人間ですもの。疲れちゃいます。

ですので、見やすく、わかりやすくするために写真や図表を入れましょう。

・専門用語は使わない

専門用語や専門知識が必要な情報は極力、控えましょう。

どうしても必要な時は、注釈を入れたり、それを裏付けるデータを入れましょう。

審査員は補助金の超プロであってもその道のプロではありません。

手前勝手な情報や用語は検証のしようがなく、おそらくですがわざわざ調べてはくれません。

最低この3つは気を付けています。

もし、補助金申請にお悩みの方がこのブログを読んで

少しでも参考になったと思っていただければ嬉しい事この上ないです。

ではでは、

ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金など補助金の申請

行政書士が寄り添ってサポートいたします。

きたごう行政書士事務所

長田怜也