きたごう行政書士事務所よりお知らせ

新特別枠創設。第3次補正予算での各種補助金

昨日に引き続き、令和2年度第3次補正予算のお話です。

昨日は業態転換に補助金が出るという事で、既報通り、持続化給付金の代替措置になりそうです。

さて、そんな中、これまでも「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」では、「特別枠」として新型コロナ対策を行う事業者向けの枠がありました。

それも、12/18のものづくり補助金4次募集の締め切りをもって終了となりまして、次回公募は今のところ、一般型(通常)のみの募集となります。

まだまだコロナ禍は続く?

とはいえ、新型コロナウイルス感染症の影響は冬になってまだまだ感染者数は落ち着く気配も見せないですし(12/18現在)、それにともないGoToトラベルの一時停止や、自治体によっては飲食店への時短営業を要請するなど影響は甚大であろうかと思います。

感染を抑えながら、経済活動を行ってゆくための事業転換は避けられない状況になるかと思います。

経産省はアフターコロナとはもう言わず、「ポストコロナ」「ウィズコロナ」と言っていますね。

昨日もお話した、事業転換補助金もそういった意味合いが強いのではないかと思います。

現行の特別枠は、とりあえず終了となり、今後はこの

新特別枠(低感染リスク型ビジネス枠)

として実施してゆく事になるようです。

これまでとの違い

まずは、こちらの資料を。

ご覧いただいたところで、現在との違いをまとめます。

通常枠2020年12月までの特別枠低感染リスク型ビジネス枠
ものづくり補助金1,000万円
1/2(小規模2/3)
1,000万円
3/4(+事業再開枠50万円)
1,000万円
2/3
小規模事業者持続化補助金50万円
2/3
100万円(特例事業者150万円)
3/4(+事業再開枠50万円)
100万円
3/4
IT導入補助金450万円
1/2
450万円
3/4
450万円
2/3

【ものづくり補助金】

事業再開枠がなくなり、補助率は2/3固定となります。

【小規模事業者持続化補助金】

同じく事業再開枠はなくなり、上限100万円で補助率は3/4です。

【IT導入補助金】

これまでの特別枠(C類型)に比べて補助率は下がります。

要件や公募開始時期など

補正予算可決後になろうかと思います。

現在まで次の補助金の募集は一般型の2月となりますので、そこに併せてくるかどうかは微妙なところです。

また、この枠で再び「優先採択」になるのかどうかもまだわかりませんね。

成果目標について

国としても、補助金出したのでなんとかこの状況下でも中小企業には成長してほしいとも思っているようで、成果目標はこれまでとほぼ同じです。

ものづくり・商業・サービス⽣産性向上促進事業により、事業終了後4年以内に、以下の達成を⽬指します。
・補助事業者全体の付加価値額が年率平均3%以上向上
・補助事業者全体の給与⽀給総額が1.5%以上向上
・付加価値額年率平均3%以上向上及び給与⽀給総額年率平均1.5%
以上向上の⽬標を達成している事業者割合65%以上
⼩規模事業者持続的発展⽀援事業により、事業終了後2年で、販路開拓で売上増加につながった事業者の割合を80%とすることを⽬指します。
サービス等⽣産性向上IT導⼊⽀援事業により、事業終了後4年以内に、補助事業者全体の労働⽣産性の年率平均3%以上向上を⽬指します。
※ 3事業とも、補助事業実施年度の⽣産性向上や賃上げは求めないこととします。

ずーっとネックだった「給与支給総額年率1.5%上昇」はそのままに、実施年度は猶予しますよというこれまでの特別枠と同じような運用になりそうですね。