令和５年度補正予算（PR資料）公開。来年実施の補助金を予想します。
１１月１０日に政府は令和５年度補正予算を閣議決定しました。経産省より「令和５年度補正予算案の事業概要（PR資料）」が公開されております。
https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2023/hosei/pdf/pr.pdf
上記資料をご一読をいただければと存じますが、今回は中小企業施策、補助事業に関わるお話をさせていただこうと思います。
中小企業向けの施策一覧
| 施策名 | 令和5年度補正予算案額 |
| 中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金 | 1,000億円（国庫債務負担含め総額3,000億円） |
| 中小企業省力化投資補助事業 （中小企業等事業再構築促進事業を再編） | 1,000億円 |
| 中小企業生産性革命推進事業 | 2,000億円 |
| リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 | 97億円 |
| 我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業 | 68億円 |
| デジタル等クリエイター人材創出事業 | 3.0億円 |
中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
全体的にテーマが「賃上げ」と「省力化」であろうかと思います。
そんな中、この「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」、予算が令和５年度で１，０００億円、総額３，０００億円（おそらく３年間での事業）の補助事業となるのではないかと。
この補助事業に関してはまだ詳細は明らかにはなってはおりませんが、「人材不足等の課題に対応し、大規模投資を促進」と目的にはあり、補助上限額が５０億円とかなり大規模な投資に対する事業となっているので、それなりの規模間の事業展開が必要になってくると思われます。
中小企業省力化投資補助事業
この事業ですが、（中小企業等事業再構築促進事業を再編）と書いてある通り、事業再構築のひとつの申請類型として展開されると思います。ま、想像ですが。
そもそも事業再構築補助金事態が不透明ですが、まだ基金が残っているはずなので下記のような見直しの後、何かしらの形で継続はすると思われます。
なお、中小企業等事業再構築促進基金を用いて、これまで実施してきた、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するための新市場進出、事業・業種転換、事業再編、国
内回帰又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、企業の思い切った事業再構築の支援については、必要な見直しを行う。
中小企業生産性革命推進事業
中小企業生産性革命推進事業とは、これまでの通り「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」「ＩＴ導入補助金」「事業承継・引継ぎ補助金」をひっくるめた事業の総称です。予算規模もこれまでと同じですが、大きく違うのが「ものづくり補助金」になります。
これを見る限り、新枠として「①省力化（オーダーメイド）枠」という上記の省力化補助金のような枠が設けられております。成長分野進出類型はデジタル枠を拡大したようなものになるのか、今後の公募要領を待ちたいところです。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
リスキリングや副業補助金の事業となるのではないかと。「成長と分配」を掲げる岸田政権肝いりの施策ですので、来年も継続となると思います。
我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業、デジタル等クリエイター人材創出事業
今年行われたJ-LOX補助金の後継施策になるのでは。と、ライブエンタメ産業というより、スポーツ産業を含めたコンテンツの海外展開を促進する事業へとなりそうですね。
また、デジタル等クリエイター向けの新事業がはじまるようです。
いずれにせよ。今後の補正予算の成立、詳細な公募要領など詳細な情報を待ちたいところですね。
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