補助金申請のメリット・デメリット
補助金には様々な種類がありまして、経営の事、農林事業の事、観光の事、省エネの事など様々です。
なかでも、ものづくり補助金やIT導入補助金は、中小企業の設備投資や生産性向上につながる補助金として、年々、浸透してきているような印象です。
では、補助金申請についてのメリットをお話します。
やっぱり事業に投資するお金を補助してもらえるのは魅力
ものづくり補助金は一般型で補助上限額 1,000万円、国から原則返還不要(一部例外もあり)で交付されます。
様々な要件があり、ある要件を満たすと補助率が2/3となり、1,500万円の投資に対し1,000万円補助が出るというのは設備投資にとって大きな助けとなります
少ない投資で最新設備を導入できるのはやはり魅力的ですね。
事業計画を形にできる。

補助金申請には「申請書」と「事業計画書」を提出する必要があります。
「事業計画書」には社長があたまで考えている様々なアイディアを形にして、資金調達、ユーザーニーズ、現状の会社の課題や強みを言葉にして記入する必要があります。
また、5年間の事業計画をたてる必要もあり、中長期的な視点も必要です。
こうした作業は一筋縄ではありませんが、作成するプロセスも含めて事業計画を立てるという行為は企業の知的資産になります。
知的資産とは無形の強み。目に見えない会社の人的資産(社員の経験や人脈)や工夫(事業を行う上での独自の取組み)、外部資産(取引先との関係)などのことを言います。
こうした事を整理することにより、また課題を明らかにするので、取り組む方向性も見えてきます。
こうしたメリットもあります。
デメリットはあるのか
補助金は事業計画を作成するだけでも結構な作業になるので、とにかく時間が必要です。
コンサルに丸投げするという事業者さんもあるようですが、あまりお勧めはしません。
上記のメリットを感じることができなくなり、縛られた補助金事業の為に、本来の事業活動に悪い影響を及ぼすこともあるからです。
事務作業の煩雑さ
公募から報告に至るまでの事務作業の煩雑さはやはり時間も手間もかかります。
公募がオンライン化しましたけどやはりある程度の作業工数はかかりますし、社長さん含め、かなりのリソースが必要です。
そうした事がデメリットと言えばデメリットです。
不正受給や規定に従わなかったとき
補助金の原資は税金です。
そのため、規定に従った使途が求められます。
補助金は「自由に使えるお金」ではありません。目的に沿った使途でないと、採択されたとしても交付されません。
そのために交付要綱があり、それの規定に従った報告が求められます。

不正をした場合のデメリットは、
① 交付停止
② 返還
③ 公表される
という罰則があり、不正をすれば大きなデメリットです。
補助金申請は「お金」をもらうためでなく
補助金申請は、新規事業を行って会社を元気にするための事業活動です。
上記のメリットや不正を行うことのデメリットをよく考えて補助金申請を検討してください。
当事務所では
補助金申請に係るご相談、いつでもお受けしております。
そういった補助金が使えるのか、どういった事業計画を立てればよいのか
実績ある行政書士が補助金を通じての事業活動のサポートを誠心誠意行います!