きたごう行政書士事務所よりお知らせ

補助金申請のメリット・デメリット(2023年度版)

補助金には様々な種類がありまして、経営の事、農林事業の事、観光の事、省エネの事など様々です。

なかでも、ものづくり補助金やIT導入補助金は、中小企業の設備投資や生産性向上につながる補助金として、年々、浸透してきているような印象です。

事業再構築補助金は非常にセンセーショナルでしたね。

では、補助金申請についてのメリットをお話します。

補助金のメリット

やっぱり事業に投資するお金を補助してもらえるのは魅力

ものづくり補助金は一般型で補助上限額 750万円~1,250万円(従業員規模により異なる) 補助率1/2で交付されます。

様々な要件があり、要件を満たす必要があるため、そうそう気軽にホイホイ使えるというわけでもないですが補助が出るというのは設備投資にとって大きな助けとなります。

少ない投資で最新設備を導入できるのはやはり魅力的ですね。

事業計画を形にできる。

補助金申請には「申請書」と「事業計画書」を提出する必要があります。

「事業計画書」には社長があたまで考えている様々なアイディアを形にして、資金調達、ユーザーニーズ、現状の会社の課題や強みを言葉にして記入する必要があります。

また、5年間の事業計画をたてる必要もあり、中長期的な視点も必要です。

こうした作業は一筋縄ではありませんが、作成するプロセスも含めて事業計画を立てるという行為は企業の知的資産になります。

知的資産とは無形の強み。目に見えない会社の人的資産(社員の経験や人脈)や工夫(事業を行う上での独自の取組み)、外部資産(取引先との関係)などのことを言います。

こうした事を整理することにより、また課題を明らかにするので、取り組む方向性も見えてきます。

こうしたメリットもあります。

一方でデメリットはあるのか

補助金は事業計画を作成するだけでも結構な作業になるので、とにかく時間が必要です。

コンサルに丸投げするという事業者さんもあるようですが、あまりお勧めはしません。

上記のメリットを感じることができなくなり、縛られた補助金事業の為に、本来の事業活動に悪い影響を及ぼすこともあるからです。

事務コストが増える

公募から報告に至るまでの事務作業の煩雑さはやはり時間も手間もかかります。

公募がオンライン化しましたけどやはりある程度の作業工数はかかりますし、何より証憑の収集、事務コストの増加など、かなりのリソースが必要です。

事務コストの増加はやはりデメリットです。

返金リスクもある

補助金の原資は税金です。

そのため、規定に従った使途が求められます。

補助金は「自由に使えるお金」ではありません。目的に沿った使途でないと、採択されたとしても交付されません。

そのために交付要綱があり、それの規定に従った報告が求められます。

不正をした場合のデメリットは、

① 交付停止

② 返還

③ 公表される

という罰則があり、不正をすれば大きなデメリットです。

また、目標としている数値、特に総給与支給額の増加目標を満たせない(正当な自由なく)場合、割合に応じて

補助金申請は「お金」をもらうためでなく

補助金申請は、新規事業を行って会社を元気にするための事業活動です。

上記のメリットや不正を行うことのデメリットをよく考えて補助金申請を検討してください。

当事務所では

補助金申請に係るご相談、いつでもお受けしております。

そういった補助金が使えるのか、どういった事業計画を立てればよいのか

実績ある行政書士が補助金を通じての事業活動のサポートを誠心誠意行います!

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補助金についてのよくある質問

補助金は返さなくてもいいお金って本当?

融資のように利子をつけて返済という事はありませんが、補助事業が適切に行われなかったり、不正受給があった場合、交付後であっても返金措置を取られる事があります。
また、今回のものづくり補助金などのように、要件(給与支給総額の年率約1.5%以上の上昇など)の未達があった場合、場合により返金を求められることがあります。以前に投資した設備を補助金の対象にすることはできる?

原則、できません。一部補助金で「事前着手」が認められておりますが、これにも要件がありますので、ご注意ください。補助金の経費に消費税を入れることは出来る?

原則できません。小規模事業者持続化補助金で一定の要件を満たす事業者のみ経費算入できます。(※令和4年11月現在 ※詳しくは小規模事業者持続化補助金のページでご覧ください)これも今後インボイスでどうなるかわかりませんね・・・確実に補助金がもらえる方法はありませんか?

ありません。

補助金のこと、キタゴウ行政書士事務所に相談してみませんか?

当事務所は認定経営革新等支援機関として、皆様の事業ステージに合わせたサポートを行っております。(認定番号 107422000314)

補助事業の事業計画の策定や、申請方法、採択後のサポートや実際に実行してゆく上での支援など「わからないこと」をお気軽にご相談ください。

対象地域

全国対応

サポートの流れ

  1. お問い合わせ (メール、またはお電話にてご連絡をお願いいたします)
  2. 予診 (30分 ZOOMまたはご来所の場合無料、補助金についてのご説明、お見積り、ご相談)
  3. ご契約 (当事務所のサポート内容、重要事項説明をさせていただきます。)
  4. ヒアリング(補助事業の内容、加点申請の有無、現在の事業について、など2回~5回のヒアリングを行います)
  5. 申請サポート(事業計画、加点申請等、申請まで伴走してサポートいたします)

料金

 ものづくり補助金事業再構築補助金小規模事業者持続化補助金事業承継・引継ぎ補助金
計画申請サポート支援(※3)10万円15万円30万円(グリーン枠スタンダード型)6万円15万円
採択後報酬申請額の7%申請額の5%9万円申請額の7%
申請書添削3万円(1回)8万円(何度でも)
採択後、実績報告、事業家報告50万円~100万円50万円~120万円月1万円~3万円50万円~120万円

※税別表記です

※ご契約後途中で申請取りやめ等の場合、サポート支援料金相当の手数料をいただきます。

※3 お支払いは申請完了後

補助金ご利用の際にはデメリットもご検討を

上記のような事業を行う際に補助金はお勧めですが、成長に対する思いが強すぎるあまり、一方で

  • 「なんか補助金が使えそうだから採択されそうな事業計画を立ててほしい」
  • 「補助金が出るからやりたいことをやる」
  • 「補助金で特に必要じゃないけれどせっかくだからなんか買おう」

こうしたご相談もよくいただきます。

お話をお伺いして、当事務所では「補助金を使わないほうがいい」こうしたお話をさせていただくこともあります。

補助金はリスクもあります。主なリスク(デメリット)として

  • 事務作業負担(煩雑な書類整理など)コストの増大
  • 流動性リスク(導入した設備の他転用、売却が自由にできない)
  • 返金リスク(目標未達等)
  • 過度な夢、妄想による事業負担や投資過多(設備投資を上回る毎年の運転資金の支出)

こうした事をしっかりと把握し、適切に、かつ超有用に。

補助金を利用いただければと思います。

ちなみに、補助金を利用されたお客様で「また補助金を利用したい」こうおっしゃられる方は半分程度、もう半分は「こんなに大変なら補助金なんてもらうんじゃなかった・・」という方もいます。

当事務所ではそのどちらでもなく、お客様には「補助金を使って十分満足した結果になった」こう言ってもらえるようなサポートを心掛け、実践しております。

まずは御気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

まとめ

この記事は2019年12月に書いた記事のリライトです。

ですが、今も昔も。事業再構築補助金が始まる前から不正受給や補助金トラブルがありました。

しかし事業計画を遂行してゆく上で、投資を伴う計画の場合、この補助事業は非常に有用な制度であることは間違いありません。

「補助金を受けるために」ではなく、事業を加速させるために使ってゆきたいですね。